GrahamはFrankfaterの夢を見るか? その8未成年ポルノはスケープゴート?「素面も素面、今ここで警察官を呼んで頂いても、飲酒運転で捕まりっこないくらい素面だよ! ところでアンジー君、そういう言い方は性的逆差別につながるとは思わない?」 「思わないね! 第一、男性と女性ではホルモンがそれぞれ違うだろう!」 「そのホルモンだけれどね…太った男性は脂肪の中に一種の女性ホルモンを溜め込みやすいって、知ってた?」 「知らないね…それがどうした?」 「いわゆるオタク男性の古典的な外見は…色白で、眼鏡をかけていて、太っている、というのが相場なんだけれど…」 「…! 要するに、脳機能がどうだとか、性ホルモンがどうだとか言って男はこう、女はこうと決め付けるのは早計に過ぎる、と?」 「まあね…だけどそれだけじゃない…男性が未成年女子を暴行する場合と違って、女性が未成年男子を誘惑する場合には…」 「共犯関係が成立しやすい、だから表に出てこない、と? ハン! そうかもしれないさ、判事殿! 女は穴があいてればそれでいいが、男は硬くならないと役に立たない! そういう違いは確かにあるけれど! 未成年男子を誘惑するのはBLを愛読する夢見る夢子ちゃんじゃなくて、レディースコミックを読みすぎた塾女のオバサンじゃないのかい?」 「かもしれないね、アンジー。けれどそれを口にするなら… つい先日、日本の小学校低学年の子を襲った外国人変質者は、日本の未成年ポルノコミックの愛読者だったろうか? 本国でも女児にいたずらをしていたようだけれど…」 「ちょ、ちょっと待て、グレアム」 「あるいは、沖縄で少女を暴行したたくさんのアメリカ兵は、日本の未成年ポルノコミックの愛読者だったろうか?」 「ストップ。要するにおまえはこういいたいわけだ…そういう刺激がなくても、ぺドフィルをなくすことはできないのに、未成年ポルノコミックがあたかも諸悪の根源であるかのように考えるのはおかしい、と」 「そのとおりでございます、検事殿」 「加えて! 未成年ポルノを好む男性女性の心理には『代償』という共通点もあり、それが即! 犯罪に結びつくとは言いがたい、と。 「ブラボー!」 |